ダヤン、タシルに帰る
池田あきこ 著
長編シリーズ最終。
雪の神って現代人の病んだ人の象徴かもしれないなぁ。
争いはいやだ、ギスギスしてるのがいやだ、なんでこんな奴らばかりなのだ、綺麗な雪の真っ白な世界にしてしまおう……という。
そういう凍てついた心を溶かしにきてくれるのがダヤン。
こういう構図、子供の頃にたくさん見ていたはずなのに、すっかり忘れてたなぁ……
大人はそういうことを忘れて、ふさぎこむ馬鹿なので、たまに溶かした方がいいね。
皆でものづくりをする楽しさや、音楽の素晴らしさ、物語の素晴らしさ、天真爛漫な猫さんがいる尊さを感じる、ダヤンの物語。
とってもおすすめです。
そしてダヤンとジタンがすごく仲良しなのに安らぎを感じます。